地域との懸け橋 [活動報告]

本日、香川県保健福祉大学にて「認知症になっても働くということ」というテーマで講演活動をしてきた。主催は就労に力を入れている社会福祉法人守里会だ。

守里会のデイサービスでは、野菜を朝市という形式で販売し、また地域食堂では讃岐うどんの販売をも手掛けている。本人の想いに沿った形で、尚且つ地域とつながりを持ち続ける目的で、非常に素晴らしい取り組みを行っている。ちなみに、この活動は認知症でも大丈夫まちづくりキャンペーンにも受賞している。

そんな守里会の主催で、私が受け持ったのは“就労”をテーマとした分科会だ。

そこでデイサービスや地域の集まり場の役割をお伝えすることになった。

本来、そういった場には目的があってこそ人が集まってくるはずだ。その場に行くことが目的ではない。その場を活用というよりか、その場に行くことを手段として、その次に地域へ出かける又は地域が入ってくる、それを目的とすべきなのである。

就労1.jpg

上の図はそれぞれの本人たちが想いを持って“場”に集まってくる様子。現状のデイサービスでは、ここで終了となってしまう。「デイサービスに行って元気になりたい。」「デイサービスで友人と話をしたい。」等、現在の高齢者はそれ以上のことは言わないだろう。

だからこそ、デイサービス側も考えない。今まで通り。ただこれから団塊の世代が利用者になる。すると、はっきりとした目的がないと動かない。「そこに行ってどうなる?」「そこに行くと認知症の病状進行が緩やかにでもなるのか?」等、そこの“場”に行った次のことが求められる。

そこで、下に示した通りに地域との懸け橋にならなければ、想いの実現には程遠くなってしまう。どこかのバカケアマネは「デイサービスに行くことが刺激になって、社会参加できますよ~」なんて平気で言っちゃってるが、できる訳がない。だってデイサービスの時間、室内に閉じ込められてしまうのだから。そしてその空間には誰も外部の人間は来ない。

就労2.png
本当に地域とつながって、社会参加を考えるのなら、デイサービスがもしくは地域の集まり場が、そこだけで完結するのではなく、そこの“場”に行くことで地域とのつながりが再構築される手助けをしてくれるような場所にならなければいけない。

認知症になると社会参加や関係が希薄になりやすい。それをデイサービスという地域との懸け橋になっている場所に行くことで、再構築されるのだ。

そういった形、地域とのつながり活動拠点、それが今後というよりも今、求められているサービスなのだ。アナタの事業所はそこまで考えているだろうか?

                           観光も★ついでに♪

四国.JPG

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