不安が半減? [感じたこと]

認知症の本人は告知されていなくとも“自覚”はあり、そして忘れてしまうことへの不安や衰え行く機能により、現状からの生き方に深く悩み、考えている。

そんな本人たちにとって、不安が半減する方法がある。「耳にタコが・・・」と言う人もいるかもしれないが、何度でも伝えようと思う。

それは、本人の話に耳を傾けることだ。「それは知ってるよ!」という声も聞こえてきそうだが、ひとつ例を挙げてみよう。

パニック発作で考えてみると、ある日アナタが急行の電車に乗車していた。すると動悸が激しくなって胸が苦しく冷や汗が出てきた。発狂寸前。駅に降りようと思うにも、急行のため最寄は通過してしまう。

車内アナウンス「次は○○駅です」と聞こえ、少しホッとするも着くまでの時間が長く感じる。ようやく着いたところで、駅員に助けを求めて救急車を呼んでもらい一段落。

医者の顔を見て、症状を伝えているときに気付く。「あれ?もう平気だ。いや、確かに苦しかった。嘘じゃない。」

その医者は「本当に症状はあったのかね?」と疑ってくる。

そこで、この症状に詳しい他の医者に受診してみると話を信じてくれて、「それは辛かったでしょう。」と決め台詞。そして「一緒にゆっくりと治療をしていきましょう」と更に話を聴いてくれるスタンス。

私たちは医者ではないが、話を聴くことはできる。それを活かして本人の不安や悩みに付き合ってみる。もちろん、ゆっくりとじっくりと。そして全てを受け止め、自分の中で「大丈夫」が言える確証を持ってから「大丈夫!」と伝える。

言うのも簡単。「知っている」と思うのも簡単。知ったかぶりは最悪。ただ、実行して経験することが難しい。でもその経験がアナタの“安心オーラ”となって、本人を包み込み、心から寄り添うことが出来るのではないだろうか?

是非、本人の話に耳を傾け、心を通じ合わせて欲しい。


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