就労介護について [お知らせ]

就労介護の報酬について多くの問い合わせがありました。

まず、就労介護とは「認知症により介護が必要な状態であっても、働きたいという意欲を持ち、介護サービスを利用しながら働くことで社会参加と目的を達成するもの」という定義を持っている。

それなので、就労支援とは全く内容が違うものだ。

そして報酬とは、就労介護により介護サービス利用中の仕事に対する報酬なのだが、給与としてしまうと労働基準法と絡まってくるので謝礼とする。

色々と細かく条件が定められているが、今までは無報酬だったのだからこの一歩は大きい。そして先日、ようやく各都道府県から市区町村へ通知が下りてきたという。

今回の通知はまだまだ“取っ掛かり”に過ぎない。それは今回の通知内容が、若年認知症に限られているからだ。
例えば、今日までが64歳で介護サービス中に働いて謝礼を頂けたとしても、明日から65歳になる場合、急に謝礼が受け取れないなんてことが発生してしまう。

本人がやっとの想いで就労介護の場所に辿り着けたのに、年齢制限により今までの生きがいが明日には無くなるなんてことは有り得ないでしょう?

就労介護は継続性を持つことが本当に大切なことだと考えている。働く意思があるうちは働いて、社会貢献と社会参加、生きがいと就労をできる限りそっと支援することが求められるだろう。ただ、それこそが私たち専門職の役割でもあり、本人が求めていることだ。

今回の通知発行を取っ掛かりにして、今後もその間口を広げていくために皆さん(本人・家族・専門職・関わりがある人)の協力が必要だ。

このブログを見た人は、できる範囲で協力して欲しい。


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ayako

4月18日に添付していただいた資料を読ませていただきました。
ここまで来たのだなあ、と思いました。

私事ですが、好きな言葉がありまして何かするときにいつも口から出てきます。「ゴールインスタート」。
ゴールインとスタートではなく、くっついて一つなんです。
到達したところからもうすぐ次が始まっている、という状態を指す、と教えてもらいました。

就労介護、目に見えるものをやってみたいなあと思いました。
規模は小さくてもいいんですが、実際にやってみてまたそこから発信し、検討し次につながっていくのではないか・・・と。

大分の足立正一さんが、デイサービスですでに就労されているというお話を伺ったことがあります。
それをきいたとき、ポッと何かが灯ったような感触があったのですが今は出来るかもしれないなあ、と望みがわいてきました。DFCもそういうことを含めて考えられればいいかなあ。

何でも一つだけぽつんとあるってことはないですものね、
つながっているんですものね、出来ることはしましょう。


by ayako (2011-05-04 08:05) 

Maechan

>ayako さんへ
「ゴールインスタート」とても良い言葉ですね。
誰だったか頭に浮かび上がってこないけど、
「僕が引退することでゴールはするけれども、既に新しいスタートが切られている。」と言っていた人・・・。
やっぱり思い出せない。

足立さんもデイサービスでスタッフとして雇用契約を結び、
高齢者の話し相手や入浴後の利用者さんの髪を乾かしたり、
配膳を手伝ったりと活躍されている。。。

ちなみに、足立さんは本町田のH本さんのファンだそうで、
以前二人がお会いしたときに「僕はあなたのファンになりました!」
と言っていたのを思い出した。
やっぱりH本さんは人を惹きつける“何か”を持っているなぁ。

DFCもこれから形ができていくもの。
柔軟な部分と痒いところに届く尖端を持ち、
結果として町田版ができれば素晴らしいものになると思う。

つながりの開も後を追って、
町田市から安心オーラを出していきましょう!
by Maechan (2011-05-05 00:27) 

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