福祉の殻を突き破れ! [活動報告]

私が最近感じているのは、どうも福祉・介護業界という世界は営利企業に対して閉鎖的だなぁと思う。

ただその営利企業が福祉・介護業界に進出していると“仲間”になり、全く関係ない企業に対しては壁をつくり、遠ざかろうとする(中には友好的なところもあるけど)。

何でだろう・・・?

でも、それでは地域や町、認知症の本人を支えるには限界がある。この日本を支えている多くの人たちはサラリーマンなんだから。その多くの手や知識を活用すれば、大きな効果が生まれるのでは?

そこで、私は昨日とある場所に参加してきました!「オープンイノベーション」について考える会なのだけど、私たち福祉・介護に携わる人はこの「オープンイノベーション」という言葉も知らなかったりするわけ(私も最近知ったのだけど・・・)

これは、企業や組織の枠を超えて共同で社会的課題に取り組むべく、多角的な意見を出し合って解決に向かう。そうしたら、利益まで付いてきちゃった♪というようなモノ(ざっくり説明してみました)。

例えば、これから認知症になる私たちにとって、GPSの使い方も変わってくると思う。認知症の本人が散策中に道に迷ったとき、今は介護者がPCを使用して現在地を探し本人を迎えに行くけれど、将来はスマートフォンのらくらくフォンのようなものにナビと通話機能だけ載せてみる。

すると認知症になった私たちが道に迷った時は自身で自宅までのルートを検索しながら、家に帰る。それくらいはできると思う。

そういう「認知症でも○○があれば、まだまだ地域社会で安心して生活できる」ものを、サラリーマンと一緒に考えてみると、色々なアイデアが出てくる。

私たちは、どうも福祉・介護のメガネをかけて見てしまいがちだけども、そんなメガネをかけていないサラリーマンの意見は新鮮で衝撃的で、思わず「なるほど!」と唸ってしまう。

共同という形で、今こそ福祉・介護の殻を突き破れ!


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コメント 6

岸野すみれ

福祉、介護の殻、ほんとそうそう。

自分を振り返ると、その殻が自分のものの見方について回っていることにも
氣付いてるんですけど・・・。職業意識ということかな?

ところで介護用品がものすごく高価でしょ?なんで?
ユニバーサルデザインとして、誰もが使えるものとしての視点があれば
もっと汎化出来るはず・・・なんて思っています。


by 岸野すみれ (2011-04-28 10:12) 

ゆみこ

お疲れさまです。


オープンイノベーション。

いかにも、欧米化。



ソーシャルファームとか

社会的起業とか

とは、何となく違う感じですね。

日本の文化や風土に合わせた新しい提案が求められますね。

色々教えてくださいませ。
by ゆみこ (2011-04-28 13:02) 

Maechan

>岸野すみれ さんへ
できるだけ、福祉・介護の視点よりも人としての視点を大切にするようにしています。
介護用品については高過ぎ!
もともとユニバーサルデザインは誰にとっても使いやすいこと。
だから認知症の人でも私たちでも、子どもでも高齢者でも誰でもです。
岸野さんの言う通り!
デザインも福祉っぽく作られているから皆さんスルーしちゃうし、
数売れないから高くなるんだろうね。
メーカーは福祉色に染まって疑問持たず…。
by Maechan (2011-04-29 00:45) 

Maechan

>ゆみこ さんへ
日本のビジネスシーンでは今や訳わからない言葉が飛び交ってます。
ここは日本?というくらい。
それもどうかと思うけれど、考え方や視点は学ぶことが多いと感じます。
私たちの業界からしてみると、この考えや視点は確かに新鮮で斬新。
この業界は閉鎖的だから新しい視点やモノを取り入れるのが苦手だし弱点でもある。
良いものは業界関係ないのにね。
大切なのは、本人にとってどうなのか、本人から見てどうなのか、だね。
良いものを本人視点に変えながら取り入れる。
ソーシャルファームや社会的起業を利用するくらいの知識が必要なんだろうけど。
by Maechan (2011-04-29 01:07) 

ツネテル

少子化で介護者が減っていくなかでどうやって介護の質を維持していくか、カイゼンの発想で段取りを見直したり、施設などの設計を工夫したり、可能なところでは効率という視点も取り入れて考えてみましょうという、サービス・イノベーションの福祉分野への導入も一部で検討されているみたいですね。
福祉分野に効率という考えはそぐわない気がしますが、やがて100万人の介護者が足りなくなることを考えると、タブーとも言ってられないのかもしれません。

by ツネテル (2011-07-20 23:40) 

Maechan

>ツネテルさんへ

こんにちは!
確かに効率という視点は福祉には合いませんね。
効率を求めるあまり、本来の大切な部分を失ってしまうと、それは福祉ではなく業務になってしまいます。

生きることの生活しにくい部分支援が福祉の重要な役割でもありますし、その部分支援をするためには見極める時間も必要ですしね。
そういった意味からも、効率はそぐわないですね。

けれども介護者不足という難題が待ち構えています。
これを乗り切るのは、福祉の本質を保ちつつ、一般企業との協同を図りながら町づくりを行っていく必要があると考えています。
by Maechan (2011-07-25 10:43) 

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