笑顔があれば・・・ [介護・福祉の疑問]

こんな意見があった。「笑顔があれば言葉がなくとも伝わる」「とにかく笑顔を絶やさないために・・・」「怒っていた人も私の笑顔を見たら落ち着かれた」・・・等々。

私が思ったこと、それは「気持ち悪い」の一言。 

確かに笑顔は大切ではある。私も一時期はそうだったかもしれない。そんなとき、お婆ちゃんが私に向かって「何アンタヘラヘラ笑っているんだよ!私の気も知らないで。。。」と言い私を怒った。

相手の気持ちを知って、推し測って、[楽しいとき][嬉しいとき][幸せなとき]に一緒に笑えばいいのではないだろうか。それを年がら年中、笑顔を絶やさないようにと頑張っている専門職がいる。

本人からしてみると、「気味悪い」「私のこと馬鹿にしている」「笑いものにされている」と捉えられているかもしれない。

そもそも、根本的に喜・怒・哀・楽はどこへ?最初の怒っている人の、その怒っている原因はどこへ?人間らしく、感情を表現して何がいけないの?

認知症や障害福祉には、〝その人らしく〟というオールマイティな言葉がある。良くも悪くもだ。その人らしくを語る前に、人間らしくをしっかり理解しないといけない。 

また笑顔があっても、言葉がなければ伝わらないときもある。 例えば、アナタが認知症の人でスタッフの顔を忘れている。そんなとき、スタッフは笑顔で伝えようとニコニコしながらアナタに近づいてくる。

①何だ?この人。ちょっと怖いし、気味が悪い。

②良い人だ~!

アナタが抱く感情はどちらだろう?大抵①ではないだろうか。この場面は非言語コミュニケーションとは違う。ところで、この笑顔で近づいてくるスタッフが、例えば「スミマセン、私、〇〇と言いまして、新しく此方に赴任してきた者です。ご挨拶をと思いまして・・・」なんて言葉が付いたらどうだろう?

また世間一般の人もこの業界の人に対して誤ったイメージを持っている。それは、「福祉の人は優しい」「人が良さそう」「断らない」などなど。

常に笑顔を絶やさず、頑張っている人が多いからか?

対人援助で、広く深い知識と技術が必要であり、自己研鑽が常に必要なのである。人に優しく自分に厳しく、努力を惜しまない人が多いのである。

以前にも書いたが、全体の1/3は頑張っている人だ。その人たちは恐らく、どこの一流企業や世界に行っても通用する人たちでもある。つまりは一般社会の上位の人たちと何ら変わらない。

介護・福祉の人たち、一般社会の人たち、お互いを知ることで生まれる力が社会を変えていく。これからも〝つなぎ役”として少し担っていきたい。


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