介護職の給与 [介護・福祉の疑問]
今回から世間で感じている「介護・福祉の疑問」に答えていきたいと思う。世間一般と私たちの世界とでは、考え方や捉え方の温度差が激しい。
例えばお金や給与に関すること。
世間一般では「介護をして給与をもらうのは罰当たり」「特養やデイサービスのレクなんて、地域の集まりでやっているのと同じ。それなのに料金が発生するのはオカシイ!」等。
どうも介護という職業が認められていない気がする。お嫁さんでも出来る、家政婦さんに毛が生えたようなもの、主婦の副業といったイメージが強い。
確かに私たち介護職や福祉職の中にも、志が低く誰でもできる仕事と思っている人が多い。いわゆるプロではない人たちなのだが、プロではないから倫理や技術を持ち合わせていない。
ただ、そこに専門性を持ち、倫理と技術を持った志が高いプロもいる。私はそういった専門職は弁護士等と一緒だと思っている。だからこそ、料金も発生するのは当たり前だし、何ならもっと高い料金でも良いのでは?とさえ考えている。
会話における技術を一部紹介すると、①パーソナルスペース ②オープン、クローズドクエスチョン ③非言語コミュニケーション ④言語コミュニケーション ⑤傾聴 ⑥声の抑揚 ⑦環境 等々を駆使して本人を知っていく。知り得た情報を他のスタッフとも共有するために、定められた記録形式に簡潔にわかりやすく記入する。また定期的かつ継続的なミーティングの開催。
どうだろう、会話一つとっても専門性が高いのは一目瞭然ではないだろうか。 しかも多くは雑談の中で知り得たい情報を得ていくのだ。技術と知識と経験の3本柱が必然となってくる。
そこに介護の技術がプラスされる。身体介護とは、1~10まで全てを行うことではなく、1~10の中でピンポイントの支援を行うことが大切なのだ。
私たちの日常生活を線で表すと1線で記入できるが、支援が必要な人は線と線の間が点線になっている部分がある。そこの点線を支援することによって、線がつながるのだ。そこの点線支援では、①何があればできるのか ②どういった支援が必要か ③環境の工夫 ④生活しづらさの原因 ⑤病気の理解 ⑥生活の導線 ⑦精神的ケア ⑧認知症 等々が挙げられる。
そして地域や社会との関わりを把握し、つなげていくかもしれない。
その人の生活を支援していく仕事、それが介護・福祉の仕事である。それは、人の支援から町づくりまで幅広いものであり、専門性が求められるものである。
会話と介護、地域や社会との関わりのみを挙げたが、他に挙げるとキリがないほど専門性が高い。だからこそ、専門性を持っていないプロでない人たちを見るとガッカリするのと同時に怒りさえ湧きあがる。
プロではない人たち、即刻退場!である。
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
by 職務経歴書の書き方の見本 (2012-02-11 11:18)
自覚したいですね。
一人一人は違うのだと思っていても、本当に自分の経験によって、カテゴリーを作ってしまいがちです。
それは毎日この病気と向き合っている人と
近い距離にある施設でお仕事をしている人、
もっと言えば診断をする医療者にもいえることです。
プロとして、何が仕事なのかを本当に自覚したいと
思います。このような事を啓発してくれる人はほとんどいません。MAECHANさん頑張って!!。
by ayako (2012-02-11 18:53)
>職務経歴書の書き方の見本さん
コメントありがとうございます!
今後も「介護・福祉の疑問」をシリーズ化し、
世間一般の人と私たちの温度差を埋めていくべく、
様々な話題に絡んでいきます。
是非、また遊びに来てください!
by Maechan (2012-02-11 21:42)
>ayakoさん
コメントありがとうございます!
カテゴリーを形成してしまうことの怖さ、
またカテゴリーから派閥へと発展してしまうこと。
どこを見て、誰の顔を窺い、誰のために仕事をするのか。
大切な部分が抜け落ちてしまうことが多々あります。
私たちは常にプロとしてプライドを持って、
「これで良いのだろうか」と振り返りながら、
前進していくのだと思います。
一緒に頑張っていきましょう!
by Maechan (2012-02-11 21:47)